「二元論」からの脱却


私達夫婦の会社経営はかれこれ20年近くになりますが政治と同じく経営も奥が深く、この世を去るその日までが学びだと思って取り組んでいます。

さて「二元論」つまり、物事を捉える時に「善悪」「優劣」「上下」などの2つのどちらかに当てはめて判断する手法を指すと思いますが、私も若い頃はこの二元論がお手軽でしたので自然と取り入れて行って参りました。ただ実際の会社経営においてこの「二元論」を取り入れてしまうと何故かトラブルが多発したり判断ミスが続いたので、夫婦で考えた末に「是々非々論」に乗り換えたわけです。

 二元論が経営や政治判断に向かない理由として私が感じるのは、物事や人物は汎ゆる角度や立ち位置から観察しないと見えない部分を見逃してしまい正しい判断を導き出せないという点に尽きると思います。「経営や政治はやればやるほど泥沼」と先輩からよく言われましたが、まさのその通りです。自身の五感を磨いて物事や人物を様々な面から観察出来るようになればなるほど判断が難しくなります。

 今まで単に「悪い」と思っていた事も裏側を観察しますとそんなに悪くなかったり、逆に良い行いと思っていた事がその逆だったりと悩ましい日々が続きましたし私自身の未熟さを学ぶほどに強く感じる辛い日々でもありました。そんな中、たまたま大規模PなP.T.Aの役員をやらせて頂いた時にこの「二元論」が様々なトラブルを発生させて皆を悩ませていたのです。そこで長年教育者であった校長に相談したところ、この二元論の短所を教えて頂き、より正しい物事の見方と判断方法を教わったのです。

 その情報収集と判断方法とは、まず観察・情報収集する時はなるだけ沢山の偏っていない人達から話を聞く、その際に陰口・私情・好き嫌いなどはフィルターをかけて消し去る事、新聞なら汎ゆる紙面を見て確認する。そして全く組織と関係ない出来れば全くその世界を理解していない知識人に相談する事、これは色眼鏡で判断される事を避ける事が出来ます。専門家であるほど拘りが強くなり色が付きやすいので全く無理解の人に相談した方が正しい答えが導き出しやすいという事で実践いたしました。

 そのような手法を数年続けましたところ劇的にトラブルは減って、PTA役員会の空気もとても良くなり、更に学校との信頼度もアップするという神業を数年で成し得たのです。これは教えて下さった校長、そしてそれを理解し共に実行した役員さん達のご協力があってこそ。しかし残念ながら私達の卒業後は我利我利の役員さん達に入れ替わってしまい、紅白チーム戦に戻り、修羅場が復活したようで残念でありません。。人間って難しい。

 さて私は町議に成らせて頂きましたので、この「是是非非」を携えて、町政に挑んでいきたいと思います。「誰が言ったか?」ではなく「物事の本質」を理解した上で賛否を決定し「スピーディに決めて実行する町議会」になるよう精進していきたいと考えています。皆様のご協力につきましては今後とも宜しくお願い致します。様々なご意見・情報をお聞き出来る事は町議として第一段階の大切な仕事だと考えています。ありがとうございます。


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